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年金特集 - 社会保険庁のズサンな年金管理



年金特集トップ 1、今回の一連の年金騒動は… 2、今に始まったことではない
3、では、どういう行動を起こせばよいか?

3、では、どういう行動を起こせばよいか?

これまで話したように、年金は法律であり、国会で決められてきたものだということと、日本の超高齢化を踏まえると、難しくて覚えなくてはいけないことがいっぱいありそうな(実際そうですが…)年金のことも、かなりすっきり押さえなくてはいけないポイントが見えてきます。

まず、この年金の法律は、5年に一度のペースで見直されることと決まっています。次回は2009年です。その時は国会議員が国会で審議して改正を進めていくのですが、裏を返せば
国会議員の思惑しだいで人為的に調整されて、どうにでも見直されると言うことです。
例えば、2004年の見直し前までは、リタイヤ世代に都合よく、いくら支払えば大丈夫かを決めてから、その必要なお金を現役世代から集金していました。高齢者社会なんて、日本ではウンと前から始まっていて、もう超高齢者社会に入っていたのに…です。
そして、年金だけが頼りの生活の人が大半でも、今の日本でお金を持っている世代って圧倒的にリタイヤ世代です。「国民生活白書」などを見ると、50歳以上の世帯に日本の個人の総資産の70%以上が集中しているのですから。う〜ん、それでも選挙を考える議員の方々にしてみると、人口も多くお金も持っていて、比較的選挙に参加してくれるリタイヤ世代は優先して考えたい存在だったのでしょうね…

でも、現役世代だって絶え間なく減っていったのです。とうとうリタイヤ世代ばかり甘くしていては立ち行きがいかなくなりました。

厚生労働省が試算した平成16年度の厚生労働白書からは、@改正を行わず現状のままの年金支給を現役世代の収入だけで続けようとすると、現在の金額の約2倍にアップが必要。A反対に現役世代からの収入を現在のままにすると、リタイヤ世代がもらえる年金額は今より3〜4割カットしなくてはならないことがわかってしまったのです。

そこで、2004年は現役世代から集金できる上限を決めて、その範囲内でリタイヤ世代にも年金を支給する、という両者にガマンの方針に方向性を変換したんです。
結果として…
2017年まで国民年金保険料も厚生年金保険料も少しずつ上がり続けて、給料からの天引金額も増えていく… 年金を納めている現役世代は、ここを前回の改正では押さえておく必要があったわけです。
そして、その確定に安心をしないということです。5年ごとに国会議員の先生方は改正ができるのですから…。5年間のお約束です。

まぁ、上記の場合は知ったとしても、上がることを踏まえて家計を早めに切り詰めたり貯蓄をガンバル…くらいしかピンとくる対策もありませんが、中には知っていたからこそ、早めに対策ができる変更もありました。サラリーマンなど厚生年金に加入している夫が亡くなった時にもらえる遺族厚生年金の制度変更です。
今までは、なんの成約もなく妻は一生受け取れたのに、今年4月からは夫死亡時に妻が30歳未満で子供もいなければ5年間しか受け取れなくなったんです!!
一生から5年間ですよ!いかに対象者が少なく特定できないからって短すぎると思いませんか?いくら若くて子供がいないからと言え、精神的回復を経て、また働いてやり直す時には、資格を手にするなど、金銭的援助があればあるほど精神的にも余裕が生まれて頑張れるものです。
30歳未満の奥様は、子供が授かるまでか30歳になるまでの数年間を、短期の掛け捨てなどで夫に死亡保障の民間保険に入ってもらうか、せっせと貯蓄を増やしましょう。
知ったからこその対策です。

そして、何より大切なのが、自分らしく生涯を生きるために必要なお金がいくらなのか?…をざっくり計算して、どう準備できそうなのか、をせめて5年に一度はしっかり考えておくことです。
今の現役世代で若ければ若い人ほど、現在のリタイヤ世代と同じ事をしていても同じ裕福や年金は期待できないでしょう。あの古き良き高度成長期は2度と期待できないのです。
それならば、若い分だけ時間はあるのですから、早めに現実を知り、手を打っておきましょう。もらえないわけではないけれど、
国からの年金だけを老後のメイン収入に考えることをやめちゃうのです。

例えば、25歳の男性なら65歳までがんばって働いたとして、平均寿命を83歳と考えると18年間です。まず…
@ 生活するのに必要な金額は?
 (例)毎月25万円と考えると 25万円×12ヶ月×18年=5400万円!

A 受け取れる年金額は?
今、サラリーマンだった人達が受け取っている年金の平均は月23万円位と言われています。
それならば4割カットの23万円×0.6=約14万円 になった場合を想定しましょうか…
    14万円×12ヶ月×18年=3024万円

差額を65歳までの40年間で準備しておけばよいのですから、
B これからの毎月最低貯蓄額は?
    5400万円―3024万円=2376万円
    2376万円÷(40年×12ヶ月)=
約5万円

という具合に考えれば、かなり自分なりの現実的なプランが完成です。
月5万円は高額と感じても、例えばボーナスで10万×2回を行えば、月々は3万3千円ほどとなります。もちろん、利息や運用でのプラスを考えればもっと楽かもしれません。
ただし、長い人生の中で子供を持ち、教育費が重み、そんな余裕のない時期も来るでしょう。その時期のために独身時代には多めの準備を心がける…にこしたことはありませんね。

この年金問題については、年金問題 要点を教えて(社会保険労務士 金子幸嗣 ランダムハウス講談社)で詳しく解説されています。この本は、今まで確認していたことと共通する部分も多く、色々な年金のウワサについてや、年金のことで今わかっててほしい部分だけがわかりやすく書かれています。公的な機関(厚生労働省・総務省等)の図表を多く活用してあり、めずらしく読みやすい本ですよ。
またこの本の中では更に、国民年金部分だけではなく、必要な時には厚生年金部分のお金も国民年金部分へ回されている、とする野口悠紀雄教授著書「超」リタイア術(新潮文庫)の内容が一部紹介されています。きっと読むと、
未納率40%の穴埋めをサラリーマン等はせっせと行っているという事実の大きさに愕然とするかもしれませんが、それでも更に読み進めたい人にはお薦めかもしれませんね。

今の年金問題騒動が起こった時に、書店では一斉に年金がらみの書籍が前面に並べられました。ほとんどは切り貼りして複雑に継続してきた年金制度の内容をがっしり説明しようとするものばかり。どんなに簡単にしたくてもそうなってしまうのですが…それではまるで、年金の講義を受験のために受けているような感覚に陥ります。皆さんもそうだったかもしれないですね。

近い将来も遠い将来も他力本願では開いていきませんよ。知って、考えて、プランして人生を楽しみましょう。



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