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Q. 先日、生命保険に入りました。保険証券が保険会社から自宅に送られてきました。その中に、「主契約」「特約」とか、書いてありましたが、よく意味がわかりません。教えて下さい。

A.
生命保険でも損害保険でも、保険に入ると、後日、保険証券というものが手元に送られてきます。この保険証券はいわば、契約書みたいなもので、自分がどのような保険に入り、保険料をいつまでいくら支払い、万が一の場合、保険金がいくら受け取ることができるといったことがまとめられています。つまり、この保険証券をしっかりと理解できないと、せっかく入っている保険の保険金を請求し忘れという事態になりかねません。
保険証券 - 主契約と特約

この保険証券の保障内容をよく見ると、主契約特約という部分に分かれています。

この「主契約」というのは、読んで字の如くになりますが、その保険の主たる契約です。つまり、この「主契約」がない保険契約はありません。もう少し簡単に言いますと、メインの契約です。

一方「特約」というのは、この「主契約」に付随する保障ということになります。「主契約」が存在して、そのオプションとして、「特約」が存在します。従いまして、「主契約」を解約すると、「特約」も自動的に解約ということになります。

主契約+特約=保険 - 主契約と特約

さらに、例えて言いますと、自動車を購入したとき、様々なオプションをつけますよね。つまり、この場合、自動車本体に該当するものが主契約、オプションに該当するものが特約となります。オプションの「特約」だけを契約することは当然できません。
自動車本体=主契約、オプション=特約 - 主契約と特約




国内大手保険会社で販売している保険の多くは、定期付終身保険というものです。これは、終身保険を主契約として契約し、オプションとして、掛け捨ての定期保険を特約として、付加します。

(契約例)22歳時に、(30年)定期保険特約付終身保険に加入
定期保険特約付終身保険 - 主契約と特約

上記の契約例ですと、22歳から53歳まで、死亡保障が3000万円、その期間を過ぎても終身保険500万円の一生涯の保障を得ることができます。ここまでは、比較的シンプルでわかりやすいのですが、その他にも、通常オプションとして、医療保障や介護の保障やガンの保障などが、特約という形で、たくさん付いています。これらが、保険を難解にさせ、保険の未請求を発生させている原因の一つです。
医療保障、介護の保障、ガンの保障 - 主契約と特約

結局、保険に加入する場合は、まず何が主契約となっているのか、どのような特約が付加できて、自分の設計プランの中にどのように組み込まれているのか、をしっかりと理解する必要があります。契約後、わからない場合は、積極的に保険会社の担当者に、自分が納得するまで聞いてみてください。なぜならば、人生2番目の大きな買い物ですから。






この記事を書いた専門家
岡村裕久
フィナンシャル総合研究所
岡村裕久
ファイナンシャルプランナー(CFP)
一級ファイナンシャルプランニング技能士

得意分野
金融、保険、ライフプラン、税金、相続

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